CRIMSON/GANG's blog @America's Cup

「既存の選択肢にとらわれない方法を示す」を理念に活動するRowing Teamです。CEO:Yuki Kasatani

ノミに関する割と有名な話を、一橋の昔話を交えつつ。

「Asian Rowing Cup Ⅰ」に向けた遠征まで残り1週間です。海外での公式レースは大学2年生の時以来なので、今からとても楽しみです。大会期間中は会社を休むため、今はがっつり仕事に勤しんでいます。

さて、今週の筆者自身の学びとして、ノミとキリギリスと魚に関する話がありますが、ひとつ選んで有名なノミの話を。

 

家で犬や猫を飼っていなければ、ノミを近くで見る機会はそうそうありません。ノミは害虫なのであまり見たいものではないですが、身体能力は羨ましいものを持っています。凄いやつだと、1cm未満の体長にも関わらず、1m程ジャンプできるらしいです。そんな凄いノミに関して、ある有名な実験があります。

ざっくりいうと、以下の通りです。

1.大量のノミを瓶に入れます。

2.瓶に入る前のノミの跳躍力をもってすれば、簡単に瓶以上の高さを飛べますが、瓶にふたが閉められます。

3.ノミはジャンプし続けますが、瓶のふたにぶつかって出られません。

4.三日後、ふたを外し、さらには瓶から出したとしても、瓶以上の高さには飛べなくなっています。


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なんとも怖い結果ですね。これは人間にもあてはまるかもしれません。

子供の頃にいろいろな夢を持っていたとしても、周囲の人間から「その道は厳しい」「そんなの無理じゃん」とか常識というふたを被せられることで夢が実現不可能であると思ってしまう。ボート部で言えば、「60分エルゴのスコアはだいたいこれくらい。インカレの成績はだいたいこれくらい」というように、目標に対して知らず知らずのうちにチームでふたを被せてしまう。それを上限にしてしまうから、それ以上には達成できない。人間が社会的な動物である以上、所属する組織や環境の影響は大きいでしょう。

しかし、瓶の高さ以上に飛べなくなったノミの中に、普通のノミを入れます。普通のノミは瓶以上の高さでピョンピョン飛び跳ねます。すると、ふたの高さまでしか飛べなくなっていたノミもそのノミに釣られるように再び瓶以上の高さまで飛べるようになります。

 

実は、筆者はこれと似たような現象を大学1年生から2年生の時に経験しています。今の大学生や高校生は実感が湧かないと思いますが、筆者の入部当時の一橋ボート部はインカレで敗者復活落ちするくらい弱かったです。正直、1年生ながら試合が近づくにつれて部の雰囲気が悪くなるのを感じていました。そんな部の状況を一新すべく、新キャプテンの下でその年の秋から「革命」が始まりました。「部の外に目を向けること」「過去の常識にとらわれないこと」を意識し、練習の強度は急激に増しました。日本代表選考にも多くの選手が挑戦しました。結果、次々と歴代のエルゴスコアが更新され、負け続けていた東大との定期戦では当時の大会新記録で圧勝。U23世界選手権で2位になる先輩も現われ、前年は敗者復活落ちだったエイトがインカレ決勝に進出。全日本では、2種目でメダルを獲得し、全日本新人のエイトでは2位を獲得しました。

 

日々懸命に練習に励む中で、知らず知らずに設定してしまっているふたに気づくのはとても難しいです。そんな時は、自分の組織の外に目を向け、自分達の目標とする位置に近い位置にいる人と話し、その人の考えや常識を取り入れてしまうことが有効です。個人単位の目標であれば、目標とする人々がいる組織に属してしまえばいいでしょう。

 

CRIMSON/GANGは全く新しい概念のRowing Teamなので、ふたなんて無いまま突っ走りたいと思います。