CRIMSON/GANG's blog @SailGP

「既存の選択肢にとらわれない方法を示す」を理念に活動するRowing Teamです。CEO:Yuki Kasatani

全日本決勝前夜といっても、この状態は昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらない平穏なものだ。

今年はなんとか全日本決勝に進出できました。(去年は敗者復活落ちという「悪い夢」でした)

crimson-gang.hatenadiary.jp

ボートにはいろんな種目があって、結果出したいなら出漕数が少ないM2+やW2−、W8+で出ればいいし、ひとりの漕力で頑張りたいならM1XやW1Xで出ればいいし、やっぱメインレースで頑張りたいならM8+やW4Xで出ればいい。

そんな中、今年M2Xでの出場を決めたのは、やはり日本代表の中でも実力のある2人で構成されるクルーに挑んでみたいという気持ちがあったからかもしれません。来年の五輪で日本代表として漕ぐレベルを確かめたいというか、「五輪に出るならオレを倒してからにしろ!」というか、蟻の王に挑んだネテロの気持ちが知りたいというか、模試E判定でも志望校を受けた受験生時代の気持ちが懐かしいというか、よくわからない気持ちです。

 

しかし、ひとつ言えるのは、自分の中では「周囲の人間が出来ないとか無理とかいうことに対して果敢に挑戦することこそが、かっこいい」という価値観があるということです。

 

勝つか負けるか、泣くか笑うか。勝って泣く場合もあるし、負けても笑う場合もある。

 

全日本の決勝という大舞台で漕げることに感謝しつつ、更なる艇速に挑戦します。

 

 

 

 

 

 

 

ちきちきクルー紹介 ver.2015

気づけば、いよいよ全日本選手権まで2週間。駅前に外国人が増えてきたということ以外では特に変化のない戸田の町並み。混雑が解消されない朝の埼京線。濁ったボートコースの水。

それらを見ていると、変わることのない永遠の時間を過ごせそうな気になる一方、確実に時は過ぎていく。水上で見かけた他大学の選手は筋肉を脂肪に変え、私服をまとい観客としてコースに来る。筆者がテレビで見ていた頃は子役だった双子タレント「マナカナ」も、気づけばアラサーだ。時の流れは止まらない。そして、この事実は変えられない。「他人と過去は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけ」と、会社の研修で教えられた。

 

自分が変わる条件として一般に言われるのは、「住む場所・時間の使い方・普段関わりを持つ人」を変えることだ。「決意」では何も変わらないという。そのとおりだと思う。人はよくも悪くも社会的な生き物だ。「決意」をして、実際に「場所・時間・人」の要素を変える。それが変わるための条件なのだろう。

 

では、CRIMSON/GANGはどう変わってきたのか。まず、場所で言うと、三菱艇庫から一橋艇庫に拠点が移った。移ったというより、利用(寄生)しているといった方が正しいだろうか。どちらの施設もとても恵まれた施設であり、普段から本当にお世話になっている。きちんと結果を出して、そして、菓子折りを持ってお礼にいこう。

次に、時間。これは、あまり変わらないかもしれない。あいかわらず、ボートを漕いでいる時間は変わらない。ただし、エルゴやバイクに割く時間の割合や細かいメニューの内容などは確実に変わっている。また、筆者個人で言うと、プライベート(ボート以外)では変化があったため、その意味で時間を使い方が変わった。

 

最後は、人。長い長い前置きでしたが、CRIMSON/GANG ver.2015のクルー紹介です。

今年の種目は、M2Xです。「絶対に優勝する」をテーマに、出漕数が少ないM2+で臨んだのが2年前。「規模を拡大する」をテーマに、人数が多いM4+で臨んだのが1年前。今年のテーマは「挑戦」です。全日本のM2Xは、優良企業として知られる仙台の雑貨屋さんのチームが毎年優勝しており、他の種目と比べると、筆者にとってはハードルが高いです。しかし、日本代表2人で組むそのM2Xへの挑戦という意味で、今年はM2Xで出漕します。

 

S:ktani

CRIMSON/GANG Co-Founder and CEO。

担当業務:経営管理・企画・営業・IR・法務・財務・総務・庶務・雑務。

 

B:I藤

静岡県が産んだ鬼才。国体優勝という輝かしい功績を持つ漢。M1Xで活動していたものの、今年はCRIMSON/GANGに合流し、M2Xでの全日本出場を決意。きつい中でも声を出しクルーを鼓舞するのが得意。漕ぎのスタイルは、「イーブンペースで着実に漕ぎ進み、ラストにかけて相手をぶちぬく」という「なにわ大学」スタイル。(参照:レガッタ-君といた永遠 3巻)

国体のブロック予選に負けてしまい、今年最後の全国大会である全日本選手権にかける彼の漕ぎに注目だ。

 

浜寺漕艇場には、人の希望や無念さとかいろんなものが浮いています。

久しぶりの更新となります。自分でもすっかり忘れていました。

日々の細かいことはTwitterでつぶやいてますので、どうぞフォローください。

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この3連休は国体近畿ブロックに出場しました。会場は兵庫県城崎温泉です。昼間はレースでぶっちぎり!夜は綺麗な温泉に浴衣美女とのムフフな時間を過ごせて、漕手としてはもちろんオスとしても有意義な遠征でした\(^o^)/

嘘です。

 

本当の会場は前回の大阪府予選時に死体を見つけた浜寺漕艇場です。(これで直近6回の近畿ブロック予選中、浜寺が3回です)

www.sankei.com

「今日は何事も無く無事に過ごしたいな、、、」とレース前から只ならぬ予感を感じます。

そんなこんなで幕開けした近畿ブロックですが、結果はM4+で2位。1位ではなくて残念ですが、国体本戦出場を決められたのは良かったです。今年で6年連続で大阪での出場となります。自分が大学生だった頃に高校生だった選手が今は同じクルーです。(そう考えると、野村さんや阿部さんは自分が大学生だった頃には生まれていなかった選手と同じクルーで漕いでいるのでやっぱ凄いです)

 

今回1番嬉しかったのは、成年男子が全種目本戦に出場できることです。これは大阪選抜の創設以来初です。創設当初は選手個人のパフォーマンスに頼りきりだった部分も多かったですが、近年はマネジメントやレース間の過ごし方に関しても意識が高まっており、良い感じです。

一方、大阪に帰ると、そこそこ実績のある選手として接してもらうことが多いですが、自分はまだまだ発展途上です。そして、なんだかんだ毎年キャリアハイでいるつもりです。現在の実力でも他のメンバーに負けるつもりは毛頭ありませんし、もっとチーム内での競争を激化させたいと思っています。

「自分が頑張る」→「みんなも頑張ってる」→「結果出す」→「選抜すげーな」→「選抜入りたい」→「自分が頑張る」→以下、ループ・・・の流れにしたいと思っています。

巷で「ダークホース」と言われる大阪選抜ですが、そろそろ普通に強豪として認知されるよう、今年もしっかり頑張ります。

 

 

 

 

 

 

Asian Rowing Cup in Singaporeの雑感と今シーズンの意気込み

お花見レガッタ真っ最中ですが、2週間前に終了したAsian Rowing Cupに関して。今回の遠征では、大学OBの方々や国体の監督等から一部支援金を頂きました。海外のレースに出るという貴重な経験ができたのも、支援者の方々を中心とした皆様の応援のおかげです。本当に有難うございました。

尚、Asian Rowng CupではCRIMSON/GANGからM1X(筆者)とLM1X(筆者の後輩。2014年のU23代表)が出漕し、以下の結果となりました。

500M

M1X:FinalA 6位

LM1X:FinalB DNF

1000M

M1X:FinalA 6位

LM1X:FinalA 4位

注) DNFとは「Did Not Finish」と意味であり、スタートはしたけど、ゴールしなかったという意味です。素晴らしいスタートを決めた後、クラッチのねじの緩みがあったためオールが外れ派手に沈したそうです。筆者は今回の大会で初めて知りました。

 

一番印象的だったのは、フィリピンとカザフスタンの女子選手がとても綺麗だったということなんですが、それ以外では自然環境に対する圧倒的な信頼という点が日本と異なり印象的でした。

まずはこちらの画像を見ていただきましょう。1枚目はM1Xの予選A組(10:00発艇)。

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拡大。

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2枚目は同じくM1X予選B組(10:10発艇)。

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拡大。

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予選A組は予選B組に比べて、全体的に1分速い結果になっています。おそらく、日本人の感覚ですと、「あ~、これは記録間違いだな~」と考えると思います。なんせ10分しか離れていませんしね。筆者もそのような考えで大会側に「いやー、全体的に1分速いのは流石にありえないですよねー笑 間違いですよねー笑」と聞いたところ、「本当だねー♪速いねー♪ここは風が強いからねー♪」と、風の影響によるものとのことでした。

 

こういう緩い感じが筆者は大好きです。東南アジアは年中温かいですし、将来的には東南アジアと日本を行き来できる時間的余裕と資金を確保して、ボート出来れば幸せです。

まずは、今日のお花見レガッタから日本でしっかり頑張り、将来的には日本を飛び出して他国のボートにも積極的に関わっていきたいと思います。引き続き宜しく御願いします。

 

 

 

 

ノミに関する割と有名な話を、一橋の昔話を交えつつ。

「Asian Rowing Cup Ⅰ」に向けた遠征まで残り1週間です。海外での公式レースは大学2年生の時以来なので、今からとても楽しみです。大会期間中は会社を休むため、今はがっつり仕事に勤しんでいます。

さて、今週の筆者自身の学びとして、ノミとキリギリスと魚に関する話がありますが、ひとつ選んで有名なノミの話を。

 

家で犬や猫を飼っていなければ、ノミを近くで見る機会はそうそうありません。ノミは害虫なのであまり見たいものではないですが、身体能力は羨ましいものを持っています。凄いやつだと、1cm未満の体長にも関わらず、1m程ジャンプできるらしいです。そんな凄いノミに関して、ある有名な実験があります。

ざっくりいうと、以下の通りです。

1.大量のノミを瓶に入れます。

2.瓶に入る前のノミの跳躍力をもってすれば、簡単に瓶以上の高さを飛べますが、瓶にふたが閉められます。

3.ノミはジャンプし続けますが、瓶のふたにぶつかって出られません。

4.三日後、ふたを外し、さらには瓶から出したとしても、瓶以上の高さには飛べなくなっています。


PS2 Flea circus commercial (gen16.com) - YouTube

なんとも怖い結果ですね。これは人間にもあてはまるかもしれません。

子供の頃にいろいろな夢を持っていたとしても、周囲の人間から「その道は厳しい」「そんなの無理じゃん」とか常識というふたを被せられることで夢が実現不可能であると思ってしまう。ボート部で言えば、「60分エルゴのスコアはだいたいこれくらい。インカレの成績はだいたいこれくらい」というように、目標に対して知らず知らずのうちにチームでふたを被せてしまう。それを上限にしてしまうから、それ以上には達成できない。人間が社会的な動物である以上、所属する組織や環境の影響は大きいでしょう。

しかし、瓶の高さ以上に飛べなくなったノミの中に、普通のノミを入れます。普通のノミは瓶以上の高さでピョンピョン飛び跳ねます。すると、ふたの高さまでしか飛べなくなっていたノミもそのノミに釣られるように再び瓶以上の高さまで飛べるようになります。

 

実は、筆者はこれと似たような現象を大学1年生から2年生の時に経験しています。今の大学生や高校生は実感が湧かないと思いますが、筆者の入部当時の一橋ボート部はインカレで敗者復活落ちするくらい弱かったです。正直、1年生ながら試合が近づくにつれて部の雰囲気が悪くなるのを感じていました。そんな部の状況を一新すべく、新キャプテンの下でその年の秋から「革命」が始まりました。「部の外に目を向けること」「過去の常識にとらわれないこと」を意識し、練習の強度は急激に増しました。日本代表選考にも多くの選手が挑戦しました。結果、次々と歴代のエルゴスコアが更新され、負け続けていた東大との定期戦では当時の大会新記録で圧勝。U23世界選手権で2位になる先輩も現われ、前年は敗者復活落ちだったエイトがインカレ決勝に進出。全日本では、2種目でメダルを獲得し、全日本新人のエイトでは2位を獲得しました。

 

日々懸命に練習に励む中で、知らず知らずに設定してしまっているふたに気づくのはとても難しいです。そんな時は、自分の組織の外に目を向け、自分達の目標とする位置に近い位置にいる人と話し、その人の考えや常識を取り入れてしまうことが有効です。個人単位の目標であれば、目標とする人々がいる組織に属してしまえばいいでしょう。

 

CRIMSON/GANGは全く新しい概念のRowing Teamなので、ふたなんて無いまま突っ走りたいと思います。

努力の「努」の字は「オンナ」と「マタ」と「チカラ」という字から出来てますが、下ネタの要素はないようです。

何かしらの目標を持って頑張っている方々にとって、上手く成果が出ない時に「努力」に関する様々な名言を糧に踏ん張りを利かせることもあるでしょう。最近の努力に関する名言の中で圧倒的に支持を受けているのは、やはりこれですね。

「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!」by はじめの一歩

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同じスポーツからは、「ダイヤのA(エース)」の結城キャプテンの名言もありますね。偉そうな先輩から「素質がない」と言われた代が練習に練習を重ね、その代のキャプテンとなる選手が始めて出場した公式戦で結果を出した時のシーンです。

『誰よりも上手くなりたい。その強い想いは 少しずつ周りにも伝染してゆく。互いに刺激しあえる仲間との出会い。積み重ねてきた日々のスイング。努力は嘘をつかないー』by ダイヤのエース

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王道ギャンブル漫画のカイジでも良い言葉がありますね。この人物は悪役であとで主人公のカイジにこっぴどくやられてしまうのですが。

「明日からがんばるんじゃない・・・。今日・・・今日だけがんばるんだっ・・・・!今日をがんばった者。今日をがんばり始めた者にのみ・・・明日が来るんだよ・・・!」by 賭博破戒録カイジ

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 他にも様々な名言がありますね。さて、上で書いた名言と比べるにはあまりに御粗末ですが、筆者からもひとつ。

 

「もし僕が高く険しい山を登ろうとするなら、まずは美人のインストラクターを雇うだろう」

 

大学4年生の頃、結果に拘り過ぎて悩んでいたことが多かったのですが、全日本が終わって、いろいろ吹っ切れました。その後、自分のペースでトレーニングして、ほぼ毎回後輩のペアとか他大学の選手と勝手に並べて、勝ったり負けたりして楽しんで、パフォーマンスもがんがん上がって、ロンドン五輪の選考にも参加できて、ちょっと調子乗って、部報書けって言われて、「メンドクセー」って言いながらもドヤ顔で書いた言葉です。

 

楽をするとか、結果に拘らないという意味ではなく、目標達成までの道のりが面白くなれば、自然と頑張り続けることができて、結果的に目標も達成しやすくなるのではないかと思います。成果が出てるときには、成果が出ること自体が楽しいのですが、人間生きてりゃいろいろあるので、上手くいかないときもあります。「こんなに苦しいなら。。。」と諦めてしまうこともあるかもしれません。そんなときでも、美人のインストラクターがいれば、途中の苦しい場面やハプニングを楽しめると思います。頑張れる理由は多いに越したことはないでしょう。

年末年始のタイ遠征 by CRIMSON/GANG -2章- Amazing Thailand

06:00起床。多くの日本人男性が夜な夜なナイトライフを楽しむタイにおいて比較的早い時間に起床しました。ちなみに、宿泊したのはこんなとこです。

 

【入り口】(朝に撮影)タイはとてもオープンな素晴らしい国ですね。部屋に続く階段には扉はありません。

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【階段】靴が散らかってますが、何の問題もありません。

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【階段を上ったところ】タイ選手が簡単に掃除してくれました。筆者一行の前に、わんちゃんがくつろいでいました。

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【部屋】わんちゃんに続きキティーちゃんがいました。豹柄の毛布もありました。お察しの通り、おそらく女子部屋です。成年男子が泊まった痕跡を残さないように注意しないといけませんね。部屋の隅には蜘蛛や筆者の知識では分類できない虫がいました。雌のホモサピエンスもいますね。

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日本ではいろんな意味で宿泊できないであろう、素晴らしい部屋でした。

 

そんな部屋を後にし、艇庫に向かいます。ここはあくまでもRowing camp(合宿所)なのでRowing center(艇庫)までは距離があります。およそ4kmです。戸田育ちの筆者にとっては異次元の距離です。ちなみに、行きは毎回ウォーミングアップも兼ねて軽くジョギングしながら向かっているそうです。

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山の中なので道も舗装されていません。後輩とタイ選手と筆者の3人でRowing centerに向かいます。 道中、ボート談義に華を咲かせます。知っているボート選手の話になった時、タイ選手から「akiko」という名前を聴き、とっさに同期の女子マネージャーと勘違いする後輩が実に微笑ましかったです。「akiko」とは勿論、岩本亜希子さんです。ちなみに、「Daisaku Takeda」はタイ選手の中でもLegend扱いでした。

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そうこうしているうちに、Rowing centerに到着。雨は凌げても、風は凌げない造りになっています。艇はほとんどWin-Tech、オールはほとんどCrokerです。

「好きな艇を選んでいいよ」と言われ、「よーし、バックウイングのフィリッピかエンパは無いかなー^^」と探したものの、やはりありません。一番状態のよさそうなWin-Tech艇を借ります。尚、タイ選手によると普段からリギングはやらないようで、ワークハイトとストレッチャー周りを簡単に調整するだけだそうです。

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いざ、船台に向かいます。道が舗装されていないため、てこずりながら向かいます。

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ロンドン五輪の最終選考では結局日本のオールを握れなかった筆者ですが、まさかそれから3年後にタイ代表のオールを握るとは全く予想していませんでした。

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ボートに乗ると、ここがタイで、今が元旦であることなど、すっかり忘れてUTトレーニングに励みました。

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UTで10km程漕いだ後は、タイ選手・後輩の3人で400m程の並べを実施。JAPANの誇りをかけて漕ぎきった結果、1艇身弱でなんとか勝つことができました。これには、筆者も思わずほっこりです。

 

乗艇を終えて船台につけた時、タイ選手は湖の水を艇にぶっかけ、手で簡単に艇全体を撫で、拭くことなくそのまま艇庫のアームに艇を戻しました。戸田ではとても同じことはできません。

その後、朝の市場で軽食で買ってきた料理で朝御飯を済ませ、「山行かね?^^」と誘ってくれたタイ選手・その友達と一緒に山登りに向かいました。合計約1,300段の階段と聞きましたが、もはや階段とはいえないレベルの階段のようなものを懸命に登ります。

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危ない崖の部分には、人が立ち入らないようにビニールの紐がありました。日本だともう少しきちんとしたものが設置されているのでしょうが、ここはタイです。

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山頂では最高の景色に包まれながら、御供え物を用意し、仏様にお祈りします。物心ついた頃から筆者がお祈りすることは決まっています。

「良いことに関しても悪いことに関しても、神様仏様は手出し無用で御願いします。良い結果も悪い結果も、自分の行動がもたらした結果として受け止めていたいと考えています。宜しく御願いします」

 

さて、楽しい時間はあっという間に終わり、山を下った後は御昼を食べたり、有名なお寺に連れて行ってもらったりしましたが、ボートとは無関係なので割愛します。

 

この遠征中、タイのボート関係者に温かく接して頂き、本当に感謝しています。筆者が「元旦に日本でボート漕ぎたいから、一緒に漕がせてもらえませんか!?」っていきなり見知らぬ外国人から連絡もらったとしたら、正直ここまでのおもてなしはできなかったと思います(今なら喜んで受け入れると思います)。国際大会のような用意された場所が無くても、ボートを通じて国境を越えて人と出会い、ボートの話や並べを楽しめた。そんな年末年始の遠征でした。