CRIMSON/GANG's blog @America's Cup

「既存の選択肢にとらわれない方法を示す」を理念に活動するRowing Teamです。CEO:Yuki Kasatani

勝ち負けだけじゃない何かを、教えてくれる時計メーカーがある。

世界は広い。日本一でさえ難しいのだから、世界一なんて途方も無いだろう。

ボートの勧誘の時、「ボートなら大学から始める人も多いから、日本一を目指せる」という宣伝文句があるそうだ。確かにそのとおりだと思う。でも、それは大学から始める人が多いからではなく、正しくは「日本では競技人口が少ない一方、競技経験が少ない人が多く、その割に種目が多いから、他の競技よりも上に行きやすい」だろう。

もしそうなら、日本一から世界一のハードルはずっと厳しいのかもしれない。

 

日本一とか世界一は大会での勝ち負けで評価されるが、大会の成績ではなく、他の基準でボート選手を評価している賞がWorld Rowingにある。

「Parmigiani Spirit Award」というもので、スイスの時計メーカーである「Parmigiani Fleurier」がWorld Rowingのスポンサーとして提供している賞であり、大学生が対象となってる。

対象は以下を達成した大学生の選手である。

「社会、学問、スポーツの面でRowingのコアとなる価値を体現しており、その価値を体現することで、他の分野での成功もしくは成功のきっかけをもたらした」

原文を引用すると以下の通り。

「The Parmigiani Spirit Award will be presented to a university rower who has demonstrated the core values of rowing in his/her social, academic and sporting life, and, through these values, also enabled or inspired exceptional success in other people's lives - for example in education, business, sports or charity.」

 

要は「ボート以外も頑張っているボート部の学生を表彰する」ものだ。


この賞がすごいのは、受賞者にはParmigiani Fleurier製の高級時計(Parmigiani Fleurier製は安いもので100万円くらい。やたらとかっこいい特別製のため数百万円ぐらい?)が与えられ、受賞者が所属するチームには、Filippiの特製エイト(カーボンウイング)が与えられることだろう。

www.worldrowing.com

なお、2015年の受賞者は25歳の女性。世界ジュニアへの出場経験があり、ハーバード大学ボート部の元女子キャプテン。学業も優秀で、ハーバード大学在学中は2年連続で奨学金をもらっていた様子。ブラジルの大学で水の再利用に関する研究を行った後、ケンブリッジ大学の博士課程に進学予定。

www.worldrowing.com

「勝ち負けだけではない何か」に自信がある大学生は、ぜひ来年申し込んでほしい。