CRIMSON/GANG's blog @SailGP

「既存の選択肢にとらわれない方法を示す」を理念に活動するRowing Teamです。CEO:Yuki Kasatani

年末年始のタイ遠征 by CRIMSON/GANG -1章- アウェイの洗礼

(タイでは様々な出会いと別れ、トラブルがありましたが、ボートとは微塵も関係ないためそれらは割愛します)

タイに着いて4日目の12/31大晦日。遂にこの日がやってきた。タイ代表選手との並べである。周りの日本人旅行者達は健全な観光を楽しんだり、ムフフなお店で用を足したりする中、宿泊先の安ホテルのプールで泳いだり、街中をランニングしたりして並べに向けた調整に励む。すべてはこの日のために。。。。

 

尚、今回Worldwideな広い心で筆者一同を迎え入れてくれるのは2014年の戸田のAsian Rowing Cup Ⅰに出場していた写真の選手(以下、タイ選手)であり、現在タイで一番2,000mエルゴを回す選手とのこと(記録の記載は自重しますが、日本の基準だと結構回すほうかなって感じ)

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この日は大学の後輩(♀)が合流する日であるため、タイ選手と一緒に空港で待ち合わせ。こちらの拙い英語でのコミュニケーションにより待ち合わせ場所が二転三転しつつも、なんとか後輩と合流し、遂にメンバーがFull Complete。

ここからRowing Camp(合宿所)に向かいますが、バスで3時間半程かかるとのこと。タイでは日本以上にボートが普及しておらず、Rowing centerと呼ばれる施設は国で一箇所のよう。そして、他にちらほらボートの施設があるものの、わずか1、2艇置けるぐらいの施設とのこと。

 

ランチを軽く済ませ、いざタイ代表の拠点があるRowing Campへ。15時半にバス(という名のハイエースサイズの車)に乗り込み、期待に胸を膨らませます。

「着くのは19時頃かー、流石に今日は漕げないかなー」と考え事をしながら、待つこと30分。バスが動き出す気配が無い。何かがおかしい。

「ボート選手を名乗る彼は実は人身売買人であり、これから怖いお兄さんたちがやってきて我々は売りに出されるのではないか。。。」という行き過ぎた妄想が脳裏を過ぎる中、タイ選手に事情を確認してみると、

「今は乗客が僕達しか乗っていないから、他の乗客が揃って合計9人にならないと出発しないよー」とのこと。

「あ、なるほど!いっぱい載せた方が一度に大勢が移動できて効率的だからね!それなら他の乗客が来るまで待たないといけないね!」と納得。

 

【朗報】納得してから60分後(乗車から90分後)、フルキャパの9人を乗せて出発。

もはや完全に大晦日乗艇は完全に諦め、ガタガタと車に揺られ移動。かの有名な「朝の埼京線」に匹敵するレベルで詰め込まれている中、揺れが次第に大きくなってくる。

「そろそろ舗装されていない道に入ったのかー、まだバンコクなんだけどなー」と思っていると、揺れが尋常でないレベルに達する。日本の遊園地では味わえないExcitingな乗り物と化した車内では、乗客がざわつき始め、運転手と助手が明らかに焦っている。その後、路肩で一時停止。

 

【悲報】パンク発生により約40分の足止め

(ちなみに「タイ 車検」で調べてみると、タイの車検は検査時間5分・書類作成10分の簡単なお仕事のようです)

運転手のおっちゃんの懸命な修理作業後、バスは再出発。流石に眠気が襲ってきたため、こっからは得意の睡眠タイム。。。

 

気がつくと周囲は真っ暗になっており、ほとんど人気が無い道になっていました。帰りの方法を心配しつつ、時折車内から見える不思議な人達の集まりをぼんやり観つつ、やっとバスは我々の目的地へ到着。

 

いい感じに明かりのある場所(バス停とはとても言い難い)から、タイ選手の友達の別選手が迎えに来てくれるという格別の待遇(年末年始にわざわざ日本からやってきた物好きな我々に対して本当によく接してくれました)。なんでも、タイ選手とその友達が年末年始もRowing Campで合宿しており、今日は大晦日の宴会をしているとのこと。

 

他愛も無い会話をしている中、タイ選手の友達の車がやってきました。とてもExcitingな運転を楽しみつつ約10分後にRowing Campに到着(深夜11時過ぎ)。既に宴会も終盤になっていたようですが、筆者達を大変温かく迎え入れてくれました。Rowing Campにはコックさんとその助手2名も宿泊しており、美味しいタイ料理をご馳走になりました。尚、写真に写っている以外にもう2匹(合計3匹)のわんちゃんも当然のように宴会に参加しています。

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クラブミュージックが鳴り響く中、拙い英語とジェスチャー、表情、リアクション等を駆使し、言葉の壁を乗り越えながら場に溶け込みます。

 

もちろん、ボートの話題でも盛り上がります。なんでも、タイ国内の大会ではシングルスカル(500m・1,000m)、ダブルスカル(500m・1,000m)の4種目しかないようです(筆者が出るとすればダブルで500mの一択です)。また、記録の話になると、エルゴは筆者が勝っていたのですが、シングルスカルの2,000のベストタイムだと負けていました。「か、風の影響とかあるからね・・・・」と負け惜しみを言いつつ、ボートの話題を通じて初対面の人達と盛り上がれることに不思議な喜びを感じました。

 

その後、日本に遅れること約2時間。ようやく年越しを迎えました。みんなで年越しの花火(ハリーポッターの魔法みたいなやつ)をして新年を祝います。素敵な年越しにしてくれた皆さんに本当に感謝です。

「明日はいよいよタイでボートが漕げるのかー!!!」と期待しつつ、異国の地での初漕ぎに臨むべく床に就きました。

つづく

年末年始のタイ遠征 by CRIMSON/GANG -0章-

今年も残り6日となりました。年末合宿や24時間耐久年越しエルゴに励む諸君を除けば、漕ぎ納めが済んだか済んでいないかという頃でしょうか。今年もお疲れ様でした。

 

CRIMSON/GANGではラストイベント「年末年始のタイ遠征」が明日から始まります。インカレや全日本で盛り上がる夏の暑さが恋しくなり、年中暖かく日本からも近い東南アジア・タイに遠征に行くことにしました。旅は道連れ、日本から男女一名ずつの学生を連れてタイに向かい、たまたま知り合った現地のナショナルチームのメンバーとボートを漕ぐ予定です。勿論、並べもやる予定です。(12/26時点、諸事情により男の後輩の合流が困難な状況ですが、、、)

尚、Googleで「thailand rowing」で画像検索したところ、以下のような画像ばかり出てきたのですが、向こうから送られてきた写真には御馴染み「EMPACHER」製のボートが写っていたので一安心です。

 

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日本で言う国立艇庫のような施設にも泊めてもらえるようですが、筆者が連絡を取っている選手曰く「Maybe the same Japan before 30years Hahaaa !」とのことです。

30年前で済むかどうかは不明ですが、今からとても楽しみです。

(正直、実際に漕げるのかどうか正直分かりませんが、もし漕げなければエルゴのあるジムを探してトレーニングに励みます)

 

一方、ボート以外では東南アジア市場に対する拠点をタイに置くベンチャー企業や世界中のフリーランスの方々が集まるCo-working spaceも訪れる予定です。普段は筆者と同じく大企業で働く方と接することが多いため、たまにベンチャー企業で働く方と話すと働き方や仕事の進め方の違いに驚かされることが多いです。今回、働く国まで違う人達と話して、自分の理想とする働き方に対して具体的なイメージを持てたらと思っています。そのまま今の会社を辞めてしまうかもしれません。。。。

 

今年もわずかですが、まだまだボートもその他も楽しみます。

 

 

「やりたいこと」へのハードル -ベンチャー企業の社長との話も踏まえ-

先日、とあるベンチャー企業の社長と一対一でお話させて頂く機会がありました。

そのベンチャー企業は「誰もがやりたいことをやれる世界に」といったことをテーマにクラウドファンディングのサービスを運営しており、社長は筆者と年次の近い方でとても刺激になりました。

 

最初はビジネスモデルについて興味が会ったのですが、だんだんと会社のミッションや創設の想いといったコアな部分に話が及びました。そこで印象的だったのは以下のような話です。

「やりたいことができないという人が挙げる理由は諸々ある。お金とか時間とか環境とか。そういったものを私は『言い訳』と呼んでいる。そんな『言い訳』のうち、少なくともお金に対する言い訳をなくしたい。『お金がないから○○できないよー』という人がいた場合、『じゃあ、あのサービス使えばいいじゃん!』と誰もがアクセスできるプラットフォームを実現したい」

筆者もこの理念にはとても共感し、素晴らしいサービスだと再認識しました。実際には、利用者側もいろいろと行動しないといけないのですが、そういったサービスがあることで最初の第一歩が踏み出しやすくなるのは良いことだと思います。(一方、「お金の問題は既存のサービスがあるからそこまで問題じゃないよね?じゃあ、あなたがやりたいことをしないのはなぜ?言い訳は何?本当はやりたいことではないんじゃないの?」と、少し厳しい指摘を招く可能性があるとも筆者は感じましたが、それは置いておいて)

 

まさに今、上にある文章を書いているカフェ(マクド)に日本代表選考合宿に参加している実業団の方々が来たため、いろいろ話をしました。その中で「会社の補助も無いのに大変だねー」的な話も出ました。確かに会社のが無い中でボートを漕ぐのは、試合の度に仕事を調整して有給休暇とらないといけないし、いろいろ大変な要素はあります。

苦労自慢をするわけではなく、ここで言いたいのは「多少はきついけど、それでもきちんとボートは漕げる」ということです。そして、「学生時代に熱中したボートを学生最後の試合からピタッとやめてしまうのではなく、自分のやりたいように漕ぎ続けてみれば、きっと面白いということ」です。筆者も卒業してから学生時代には漕いだことの無いいろんな方々とクルーを組み、優勝目指して頑張ってきました。特に去年のM2+は艇、オール、コックスボックス等が全て借り物で、職場も大学も異なる選手とクルーを組みました。全てが順風満帆ではなく、むしろ苦労が絶えませんでしたが、なんとか自分達なりに頑張りきることができました。

 

もしボートを続けたくても続けられないと考えてしまう人がいた時、ふとしたきっかけで「CRIMSON/GANGみたいなやり方なら続けられるんじゃないか」と考えてもらえるようなチームにしていきたいと思います。

戦況は芳しくない模様・・・・!

前々回の記事で記載していたレースの戦況を振り返ってみると、以下のようになりました。

 HCS大会(一橋の学内レース):翌日の大阪レガッタに備え欠場。

大阪レガッタ:優勝。久しぶりの勝利。草レースかと思ってましたが、過去には武田大作さんや現在のU23代表が優勝している由緒正しきレースでした。

Head of ARA:2位。過去には強運に恵まれ一橋の対校クルーを倒したこともありましたが、今回は仙台大学に次いで2位となりました。

 

尚、日本代表選考を兼ねた11/16の6,000mT,Tにも出場していました。しかし、国体や大阪レガッタで出し切った感があり、ボートは落ち着くも仕事が忙しくなってきたことから、完全体セル戦のスーパーサイヤ人2になる前の孫悟飯のメンタルでした。。。

「なぜ上司はボクがこんなに苦しんで死にそうなのに助けてくれないんだろう・・・」

 

 

 

 

すみません、冗談です。

今シーズン最後のレースは12/8(月)の1,500mT,Tです。正直、レースを楽しみたいのでタイムトライアル形式ではなく並べ形式でやりたいのですが、各地から様々な選手が戸田に集まり、にぎやかになりそうです。最後まで頑張ります。

 

 

 

欲望の赴くままに

国体期間中、いろんな大学生と話せました。ボート競技に取り組む中で、それぞれみんな何かしらやりたいことがあるようです。最近は「やりたいことが分からない」なんて悩みを持つ人がいるらしいので、幸せなことなんでしょう。「競技で結果を出す」ということは共通の目標として除外すれば、U23日本代表に挑戦したい、シングルスカルで自分の力を試したい、国体本選に出場したい、全日本に挑戦したい等々、いろんな「やりたいこと」があるようです。

でも、実際に「やりたいこと」ができない環境にいる人も少なくないようです。それは、監督の許可が出なかったり、部活の予算の制限があったり、トレーニングのスケジュール上難しかったり、いろいろあるようです。筆者はそういった環境にいるわけではないため偉そうなことはあまり言えないのですが、「環境のせいにして行動が伴っていないのでは?」と感じることが多かったです。

お金が無いのであれば稼げばいいですし、監督やチームの方針と会わないのであれば合理的に説得すればいいでしょう。周りの理解が得られるほど自分がきちんと行動できていれば、最終的にチームにとってプラスになると周りに理解してもらえていれば、きっと自分の「やりたいこと」はできるでしょう。理解を得るための行動が伴わないでやりたいことを通すのは、組織に属している限り難しいです。組織に属するメリットだけを享受してデメリットを受け入れないということは、なかなか理解が得られないものです。突き詰めて言えば、そういった行動が伴っていないということは、その「やりたいこと」はその程度なのでしょう。
「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。何かを得るためには、それと同等の代価が必要になる」
錬金術における等価交換の原則です。

「やりたいこと」があったら、まずは自分の考えを持って、自分の考えだけだと不安であれば周囲の頼れる人に相談して、行動の道筋を立て、行動して、見直して、改善して、次の行動につなげる。これを回転させまくれば、物事はきっと上手くいきます。よく言われるPDCA(Plan, Do, Check, Action)の考え方です。PDCAをきちんと実行できるかどうか。実行し続けられるかどうか。それが現状を変えるための重要なポイントなのでしょう。

「変われる強さ、変わらぬ想い」 -ダルビッシュ超えに向けて-

長崎国体が終わりました。結果は成年男子M2Xで3位となりました。たくさんの方々に応援頂きとても励みになりました。特に大阪ボート協会の方々には毎度ながらお世話になってます。また、5年間連れ添ったチームメイトにも感謝です。本当に有難うございました。

筆者は様々なクルーで漕ぐことはあるものの、基本的には個人を軸に行動しているため、今回の国体大阪選抜チームでは少年・成年・男子・女子を含め、様々な方々と行動を共にして、存分に楽しい想いができました。国体では他のチームの選手・監督・コーチが同じモニターで試合を見たり、表彰式で成年と少年が一堂に会して栄誉を称え合う雰囲気があったり、他の大会には無い独特の雰囲気があります。

そんな今シーズン最後のメインレースが終わったところで、戦績を振り返ってみます。

 

 

【戦績】

お花見レガッタM4+ 6位

早慶東商OBレースM8+ 1位

戸田レガッタM1X 4位

国体大阪府予選M2X 1位

東日本選手権M4+準決勝落ち

国体近畿ブロック予選M4+ 4位

三井物産三菱商事対社レガッタM4+ 1位

全日本選手権M4+ 敗者復活落ち

長崎国体M2X 3位

 

なんと今シーズンは3勝6敗。2軍落ちするピッチャーの成績です。しかも、勝ったのはOBレースと国体の予選と会社のレガッタのみです。一番長い期間クルーを組んだ全日本に至っては敗者復活落ちです。これは由々しき事態です。勿論、競技を続ける以上は勝ったり負けたりしますが、筆者のように実業団に所属せずボートを続ける会社員は特に負けることが許されません。なぜなら、「やっぱり普通の会社員でボートでまともに戦えないよなー」という何の面白みも無い全うな主張や意見を、自身の経験を以て証明してしまうからです。

これはまずいなーと思い、これから立浪ばりの帳尻合わせに行きたいと思います。以下の大会で優勝を狙いにいきます。

・HCS大会(一橋の学内レガッタ)(11/8)

・大阪レガッタ(11/9)

・Head of ARA(11/29)

これらの大会で全勝することができれば6勝6敗。ダルビッシュの1年目の成績が5勝5敗のため、それを上回る成績となります。実際に全ての試合に出られるかどうかは分かりませんが、日々変化を恐れずに強くなると共に、全日本もOBレースも変わらず出たレースには全部勝つつもりで臨みます。

 

注:今回の題名はPSの名作「テイルズ オブ エターニア」のキャッチコピーの引用です。

テイルズ オブ エターニア

テイルズ オブ エターニア

 

 

おちゃらけ全日本選手権総括②

第拾参話「藻、侵入」国体近畿ブロック予選①
→レース当日に大量の藻がコースに発生。もともとのレース時間は15時前だったのに、予想以上の藻だったらしく、19時前にレースを実施するとのこと。結局、19時になっても試合はできず、日没のためタイムアップ。翌週にレースやることに。徒労感は多かったものの、夕日が映る琵琶湖はとても綺麗でした。この時期は他のメンバーも国体予選でクルーでの練習が出来ず。

第拾四話「トーレ、テッペンの座」国体近畿ブロック予選②
→直近2年間はブロック予選1位だったものの、メンバーの大幅変更により全体4位。ブロック予選敗退。一位は東レ。筆者はM2Xで国体本戦に出場することに。チームの練習を無くしてまで参加したブロック予選だけに、「負けました」では格好がつかなかった。気持ち的に辛かった時期。

第拾伍話「負けと沈黙」全日本に向けて①
→「自分との戦い」というフレーズはよく聞くけど、どれだけの選手がその領域に達しているだろうか。
相手にも負けて、過去の自分の戦績にも負けて。今シーズンは惨敗が多いな。。。

第拾六話「敗北に至る病、そして」全日本に向けて②
→まだまだ終わっちゃいない。でも、今の艇速での勝利は見えてこない。そんな時、弱気になっては絶対にだめだ。弱気は自信喪失に繋がり、自信喪失は精神の活力を失わせる。今やっていることに自信が持てないなら、自信が持てるレベルで取り組むべきだ。そうすれば、自信が出てきて弱気が吹っ飛ぶ。

第拾七話「五人目の適格者」全日本に向けて③
→なんとなく戸田でご飯を食べていると、別大学の後輩と遭遇。「もしその気があるなら、全日本にM4+で出ないか」と勧誘。今のメンバーより強い漕手に加わってもらえるなら、相手に熱意があれば積極的に受け入れるべきだ。「今まで頑張ってきたんだから、今のメンバーでやろうよ!」とか言う人もたまにいるらしいが、「まずはチームの勝ちが大事」という基準があれば、結論は決まっている。結局、勧誘した後輩には断られたものの、かえって今のクルーで戦うしかないことを認識し直すことができた。

第拾八話「シートの選択を」全日本に向けて④
→今のクルーでやるしかないのであれば、今のクルーで最高のスピードが出るシート配置にすべき。いろいろ案は出てきたため、試しに整調と3番を入れ替えてみる。スピードの安定感は若干増したものの、トップスピードの落ちが激しいため、従来のシート配置で戦うことに。今年のNTTみたいに、やっぱ上手くいかないときはシートを替えるとというのも有効な手段。でも、替えるときは目的意識が大事。

第拾九話「漢の戦い」全日本①
→全日本が始まる。ハイレートでのぎこちなさが残るものの、満足いく水準ではないものの、何とかクルーの形にはできた。これを土台にしつつレースを踏み台にして、上に行くしかない。

第弐拾話「リガーのかたち、クラッチのかたち」全日本②
→艇の整備のために細かく見ていくと、リガーの形が歪んでいたり、クラッチが磨り減っていたり、改めて古い艇であることを認識した。艇の性能の差がレース結果に与える影響ってどれぐらいなんかな。定量化は難しいけど、面白そうなテーマだ。

第弐拾壱話「全日本パンフ、誕生」全日本③
→全日本のパンフで去年のCRIMSON/GANGクルーを発見。過去にはほとんど興味が無い、大事なのは今どう過ごすか。でも、自分の作ったチームとロースーが載ってるのは、ちょっと嬉しかった。

第弐拾弐話「せめて、漕手らしく」全日本予選
→全日本予選は2位で敗者復活行き。結果として負けるのは、その時点においては仕方なくて、それを受けて今後をどう過ごすかが大事だと思う。でも、予選の敗北は最初に先行されてそのまま行かれただけだった。先行クルーに対してっプレッシャーをかけるために、きついところでミドルスパートを入れたり、尋常じゃないドライブを出したりと、せめて攻めの姿勢をみんなで示したかった。

第弐拾参話「涙」
→敗者復活では、500mは果敢に攻めたものの、地力の差が出て3位でゴール。敗者復活敗退となった。ふがいない自分への怒りと悔しさは残るけど、涙は無かった。次の試合である国体に向けて、今までの反省を活かしつつ、また漕ぐだけだ。

第弐拾四話「最後のレース」
→敗者復活落ちはほとんど経験したが無かったため、金曜日の敗者復活が最後のレースだったことを受け入れるのに時間がかかった。
様々な知り合いやOB/OGの方から繰り返された以下の作業が不毛だった。
「試合の結果どうだった?」

「敗者復活で負けました」

「え、もう負けたの?(笑)まあ、来年また頑張りなよ(笑)」

第弐拾伍話「終わる試合」
→全日本が終わる。今年のボート界に旋風をもたらした大学の後輩達はM8+で3位。近年の中では良い成績だけど、正直彼らなら優勝もできると信じていたためになんともいえない結果であった。結果は残念だったものの、ここまで成長した後輩達の活躍を見ることが出来て、とても嬉しかった。

最終話「戸田の中心でリベンジを叫んだ動物」
→競技生活はいつまで続くか分からないし、もっと言えば人生もいつまで続くか分からないけど、続くまではボートも人生も楽しんでいきたい。

参考文献:
新世紀エヴァンゲリオン - Wikipedia